地域情報化の「今」を探して
テストマーケティング参加 ~藤沢、足湯ビジネス~
投稿日時: 2008年11月7日 (5490 ヒット)

 

昨今、シャッター通りという言葉があるように、全国各地の商店街が元気を失ってきています。私達が住んでいる藤沢市にある商店街もまた、元気を失いつつあり、多くの課題を抱えているところも多く見受けられます。そんな中にあって、湘南台に井戸堀や井戸の再生を手がけている「有限会社井戸屋」は、藤沢市の商店会の活性化や、元気のいいまちづくりの一助になればと考え、藤沢オープンカフェづくり実行委員会の趣旨と賛同し、足湯による起業のテストマーケティングをかねて “美肌の足湯茶屋”を出店しました。私達、飯盛研究会のメンバーは、この企画に参加し学生の眼からテストマーケティングを実体験したのです。


 “美肌の足湯茶屋”に使う温泉水は井戸屋が鎌倉市梶原で掘り当てた、天然温泉水の源泉から「鎌倉・美肌の湯“足湯美人”」を汲み上げてきた温泉水をもちいました。「鎌倉・美肌の湯“足湯美人”」の効果は、肝機能の疲労回復・皮膚の新陳代謝、冷え性回復、血行促進などなどがあります。



料金設定は、足湯が20分と創業130年の近江堂謹製みたらし団子とお茶が付いてで500円。


料金設定もお客の反応をチェックするためにもテストマーケティング上でも重要な位置を占めています。



美肌の足湯茶屋ヲプロデュースした、有限会社井戸屋の綾社長にインタビューをしました。



Q 美肌の足湯茶屋を思いついたのは?


A 常々ひとがやったことのない面白いことをやってみようと考えている。特に、オープンカフェでは誰も考えていない初めての試みであるので。


Q 美肌の足湯茶屋としてテストマーケティングをやったことにどの様な意義があります。


A 主な意義は6つほどあります。


①鎌倉で温泉を掘り当てた会社の存在を知ってもらう。


②足湯に関するお客様(消費者)の関心度を知りたい


③足湯を体験している消費者の反応を見たい。


④イベントとしてのインパクトがあるか。


⑤藤沢市民に「鎌倉・美肌の湯足湯美人」の存在を知ってもらう。


⑥藤沢市の関係各所に対して、足湯ビジネス・足湯イベントの提案と認知度を上げるために。


 


  


●テストマーケティングの実施期間は104日から11123に土日祝日に行われ、実施延べ日数は12日間のロングランでした。


●足湯体験客は、一日平均4050名。有料客は一日平均30名弱。客層は子供~高齢者と幅が広かったが、女性客が80%を占めていました。


●今回のテストマーケティングの目的は利益というより、認知度の向上がメインなので、予想より、反響があります。



今回、実際に足湯のテストマーケティングに係わってみて、感じたことは、足湯に実際に使っている方々の反応です。まったくの見ず知らずの方々が、足湯につかっていると自然とコミュニケーションが生まれてきます。地域活性化には普遍的な定義はありません。お金の流通があることや、人通りがあること、みんながその町に満足していることなど、多くの定義があります。しかし、この各定義に今回の足湯のテストマーケティングはそれぞれ寄与していることは確かです。


 


●今回の足湯のテストマーケティングの今後の展望について、井戸屋の綾社長と、足湯プロジェクトの責任者である服部秀明氏は次のように語ってくれました。


1・ホテルに足湯に使う浴槽を貸し出し、温泉水を販売すること


2・高齢化社会が進んでいく中で差別化をはかりたい老人ホームに温泉水を販売すること


3・マッサージとのコラボレーションでビジネスを展開していくことを考える


4・異業種とのタイアップやコラボレーションを提案して行く


※藤沢市の活性化に寄与するための新規事業開発や積極的な提案を行い社会の役立たせることが最終的目標なのだそうです。


 


参加所感


地域活性化というキーワードは、昨今よく耳にしますが、多くの企業や市民が係わってようやく始めることができるものなのかもしれません。また、始まったとしても、日々変化が求められるものなのだと感じました。今回は特に、サービス業の難しさや楽しさ、企画から運営までのプロセスに触れたことはもちろん、社会や消費者に対し「なんらかの仕掛け」を積極的に提案することの必要性を認識した12日間でした。


( 飯盛義徳研究室 環境情報学部3年 磯崎 亘 )